2009-07-14から1日間の記事一覧

古事記固有名詞中の「諸」は「勾」に重なる

古事記の「諸」の用例を調べてみると、特に変わった用法は見られない。固有名詞を除けば、「いくつかあるものの総体」(時代別国語大辞典)の意。たとえば連体修飾語として「諸家」「諸人」「諸神」「諸魚」と出てきたり、連用修飾語として「諸咲」(もろも…

「和迩吉師」の「和迩」は「makara」(磨竭宮)

古事記において「大物主」が登場するのは神武天皇条と崇神天皇条だが、特に「美和之大物主」の「美和」が「三勾」に由来することを説くのは崇神天皇条である。その一方で、崇神天皇の陵墓は「山辺道勾之岡上」に作られる。「勾」の岡の上である。「makara」…