2009-08-21から1日間の記事一覧

雄略天皇条の「虻」は「ܐܒ」(秋八月)

インドにおける月宿の名称と各月の名称の関係において、少し注意すべき点がある。一つの例で述べておく。摩登伽経の【室】と【壁】は、意訳を旨とする舍頭諫経においては【前賢迹】と【後賢迹】に作られる。これは「Pūrvabhādrapadā」と「Uttarabhādrapadā」…

死海写本の傍通暦(zodiacal calender)

実のところ死海写本にも月宿傍通暦に似たものが見られる。但し、月宿(lunar mansion)ではなく、十二宮(zodiac)を用いて記されている。即ち、各月の各日に対し、月(moon)が何座に位置するかを(たぶん一年分)記したものである。たとえば「ADR」の月(m…

奈良時代以前の月宿傍通暦

たとえば2008年の年末の月と星の位置関係だが、関西における実測において、12月12日(グレゴリオ暦)が満月で、15日に月が鬼宿(西洋で言うところの蟹座)に重なった。つまり旧暦で言えば、11月15日が満月で、11月18日に月が鬼宿に重なった。この場合、12月1…