2010-07-19から1日間の記事一覧

「山田之曽富騰」(記)と「匝布屯倉」(紀)の繋がり

まず第一に、古事記の「山田」は3箇所に限る。上巻に「於今者山田之曽富騰者也。此神者、足雖不行、尽知天下之事神也」と出てきて(1箇所)、その後は、下巻の二つの系譜記事に「春日山田郎女」が出てくるのみ(2箇所)。このような場合は、古事記というテク…

古事記の「飯豊」について

於是、問日継所知之王、 市辺忍歯別王之妹、忍海郎女、亦名飲豊王、 坐葛城忍海之高木角刺宮也。 爾、山部連小楯、任針間国之宰時、 到其国之人民、名志自牟之新室楽。 (……中略……) 爾即、小楯連聞驚而、 自床堕転而、追出其室人等、 其二柱王子、坐左右膝…

古事記の「女鳥」について

安閑天皇(広国押建金日)と宣化天皇(建小広国押楯)は兄弟である(母は「尾張連之祖、凡連の妹、目子郎女」と記される)。名前に共通して「広国押」と「建」を含むので、前者の名前の固有部分は「金日」、後者の名前の固有部分は「小楯」である(これは、…