「春二月」(翼月)は「ܦܠܓܘܢ」と訓める
日本の「秋八月」は「Bhādrapada」(室月)に当たり、セム系の文化圏の「AB」に当たる。大体それは太陽占星術で言う「おとめ座」に当たる。その「おとめ座」は死海写本に「B十WL十A」(いわゆる少女の意味)と出てくる(2009-08-21の記事など参照)。このことから、「Bhādrapada」(印欧系の言語)と「B十WL十A」(セム系の言語)は同根の言葉ではないかと推測される。しばしば「おとめ座」が「室女宮」に作られる点に注意すべきだろう。
a)a portion, part.
b)a division esp. of an army, a rank, order; (以下略)
c)a division, difference of opinion, dissention, faction.
d)duplicity, deception. (Payne Smithのシリア語辞書より)
ところで、右翼とか左翼とか言う時、この「翼」は、どんな意味だろうか。シリア語の動詞に「PLG」(to divide, part in two. 二つに分ける意)があり、その名詞の複数形に「PLGWN」がある(意味は上に列挙)。一方、日本の「春二月」は「Phālguna」(翼月)に当たる。訓めば「PLGWN」と訓める「翼月」が、他ならぬ「Phālguna」である以上、印欧系の「Phālguna」という語はセム系の「PLGWN」という語と同根と見ておくべきではないか。